九州 祖母山縦です、尾平から尾平越〜古祖母山〜障子岳〜祖母山〜宮原〜尾平
 九州ではなかなかの難所といわれている祖母山の縦走に行ってきました      
 シンボルの天狗岩と烏帽子岩が尾平から良く見えます        
 ここから一気に1100m登る急な斜面はなかなか手ごわい      
       
       
       
       
       
       
       
       
 
地点
計画
実質
  ■尾平出発
9:00
9:00
      
(1:10)
(2:29)
  ■尾平越
10:10
11:29
   
(1:50) 
(2:31)
  ■古祖母
12:00
14:00
  ■古祖母出発
12:30
14:30
   
(1:20)
(1:17)
  ■障子岳
13:50
15:47
   
(0:45)
(0:47)
  ■天狗岳
14:35
16:24
   
(1:20)
(1:26)
  ■祖母山
15:55
17:50
   
(0:15)
(0:16)
  ■Q合目小屋
16:10
18:06
林道から尾平越への登山道への分岐を間違えたのと・・
尾平から尾平越までの時間を甘く見たため、古祖母到着が2時間遅れてしまいます・・
日暮れまでにQ合目小屋に到着できないかなと心配しましが何とか間に合いました・・
百名山なのですが登山客も少なく登山道は静かでした・・・・しかし尾平越の入り口には標識が必要ですね・・

10日の夜、8:30広島をHHMとTAMの二人で出発
山陽道から九州道、小倉東ICから10号線を南下、大分道の大分米良ICから更に南下、県道7号線の曲がりくねった道を走り、真夜中過ぎの2:30に尾平に到着、夜食をして仮眠します
翌朝は7:30から活動開始、朝食をして、昼の弁当を作ります
8時には夫婦のパーティが黒金登山道から登っていきました・・・・ 駐車場はもみ志旅館の有料駐車場です、ここからは祖母の烏帽子岩と天狗岩が見えます・・・・・ さて準備をして予定時間の9:00に出発します

しばらくは7号線を歩いて登ります、宿泊施設の”ほしこがin尾平”を過ぎて更に登ります、大きなカーブをショートカットして登り、7号線から分岐した林道を歩いて登り、30分で鉱山の跡地らしい場所で休憩、更に登るとやがて林道は終わり、砂防堤の上を登っていきますが、道がなくなってきました・・どうやらもちを間違えたようです
林道を注意しながら下ると、沢の合流した地点で木に赤いテープを見つけました
ここから尾平越への登山道のようです

林道の分岐から渓流を横切りテープを頼りに急な斜面を登ります、途中テープを見失いちょっとウロウロ急斜面をあえぎながら登りようやく県道の合流点に到着しました
一度、道を間違え引き帰したため、精神的な負担もあり、かなりの疲労感
まだまだ縦走は入口にも到着していません


一度県道7号線に合流してしばらく県道を歩き、高千穂への尾平越トンネルに到着します
水を補給してしばらく休息、登山届けを記入して、尾平越えの尾根に登ります
しばらく行くと沢に出て最後の水場です、沢は崩れていてロープを頼りにトラバースして、更に急斜面を登ります
地図では尾平越トンネルから尾根までは20分の工程ですが、標識は30分と表示されています
ここからの登山道はやはり急斜面ですね、途中、水場の沢をトラバースする地点に出ますが、反対側は崩れて足場が無くロープを頼りに進みます
ようやく縦走路の尾根に出ます、傾山への尾根が続き、古祖母への尾根へと続いています・・・ しばらくは潅木の中の緩やかな尾根が続き、1426mピークに到着・・・・・・ちょっと休息して古祖母へ


古祖母への道はなかなか厳しいものでした、次々とピークをクリアしながら登るのですがなかなか古祖母のピークは見えません・・・あのピーク古祖母かなと思ってい歩いていると標識が・・・・古祖母まで1時間と書いてあります
まだかなり先が長いようです
視界が開けて縦走先の烏帽子から天狗岩が右手の正面に見えます、まだかなりありそうですね
時間はもう昼を過ぎています、さて明るいうちに小屋につけるでしょうかちょっと不安になります
古祖母への登山道は行くにしたがって厳しくなってきます、時間もだいぶ遅れているのでちょっとペースを上げてみますが、かえってバテてしまいました・・・・

ズズ竹の茂る急斜面の尾根を登っていきます、銃走路は竹は刈ってありますが、背の高さ以上ありなかなか大変です
次々とピークが見え、もう頂上かと思いますが、」また次のピークが目の前に・・・・・何回かピークを過ぎると、 やがて岩山が見えてきてその間を梯子で登っていきます、ここを過ぎるともう古祖母山はすぐそこです
ようやく頂上の広い場所に到着、すぐある展望台からは祖母山から天狗岩、障子岳が見渡せました
ズズ笹の薮を歩いていくと1633mの古祖母の頂上です、14:00到着、計画予定時間は12:00でしたので2時間遅れ・・・・・・・・尾平から約1000mの高度を登ってきたことになり・・・約5時間かかってしまいました、登山道で迷ったので40分程度ロスしましたが


頂上で 8時に尾平から黒金登山道を登ってきた夫婦連れは先に頂上で休んでいます・・・黒金登山道の話を聞くと、登山道は急斜面で下に残雪がある上に刈った笹があり、滑ってとても登りにくかったそうです
夫婦のパーティもここまで6時間かかっています、かなり健脚のベテランのように見受けましたが、祖母山はなかなか大変なようです
先に夫婦のパーティが出発していきます
さて TAMは疲労で少し吐き気がして食欲がありませんが、昼食にしましょう・・・朝、作ったおにぎりと玉子焼き、ウインナーを岩の上でつまみます
頂上からは南側の高千穂の方に視界が開けています、障子岳に向かっての笹原が見渡せます
オレンジをかじって英気を養い、さて気合を入れて 14:30に古祖母山を出発


古祖母からはズズ笹の中を少し下り、高低差のあまり無い尾根をちょっとピースをあげて歩きます
少し上り始めると展望台への入口の立て札が次々とありますが、時間が遅れているため寄り道せず障子岳を目指します
障子岳までは7つの展望ポイントがあります
少しずつ、縦走路は登りがきつくなってきます
障子岳が見え始めました、やがて土呂久の分岐の標識があり、正面には大きな尖がった岩山が迫ってきます、あのピークは登らずにトラバースするのかなと思いながら登っていくと、岩山を巻きながらピークまで登りきります
更にその先に障子岳の頂上が
しばらく登ると縦走路からちょっと外れて障子岳の頂上です

障子岳からようやく目の前に目的地の祖母山が見えてきました、山頂で写真を撮るとすぐ下ります
きつい斜面を下りスズ竹の縦走路を進むと烏帽子岩への入口です、すぐ目の前には天狗岩も見えます

縦走路は下りが続いていましたが、 再びミヤマ公園のピークに登ります
頂上の岩の上で一息入れましょう、ちょっと風が出てきて寒くなってきました、もう16時を廻っていますが祖母山ははるか彼方です
ゆっくりと眺める暇も無く、ピークを下ってスズ竹の中を歩いていくと天狗岩の入口に到着、 このあたりからTAMは腰が痛くなり休みながら登っていきます

祖母山への最後のアプローチは切り立った岩山です
ロープに頼って一度谷に下り、梯子で岩の間を登ります
梯子を何回か乗り越えて一息・・再び岩山をロープでよじ登ります
雪がところどころ残っています、梯子が凍っているとこの下りはかなり危険ですね

かなり高度感のある最後の岩山をロープで登り、急なガレ場の斜面を上ると、ようやく祖母山の頂上です、何とか日が落ちる18時前にたどり着けました
途中で何度かギブアップになりそうでしたがなんとかここまでくることが出来ました・・・古祖母からは疲れと腰痛でかなり時間がかかったかなと思いましたが、この区間は地図の時間より若干、早く到着しました
体が慣れてきたためでしょうか・・・しかしかなりハードで、時間が落ちていたため精神的につらい登山でした
もう少し余裕を見て計画しないと・・・反省です
思ったより寒くなかったのでリュックの重量を減らすことが出来たのが幸いしました

祖母山の頂上からは360度見晴らしが広がります、縦走してきた尾平越から古祖母、障子岳と山並みが見えますが、もう日が落ち始め薄暗くなってきました
祖母山山頂の標識には大きな寒暖計がくくりつけてあり、気温は1℃です・・・写真を撮ったらQ合目小屋に下りましょう
下りの道はぬかるんでいてとてもよく滑ります、ロープが所々張ってあるので助かります
国見峠の分岐を過ぎて、笹の中を下って行きます

ようやく1655mの九合目山小屋に到着しました
ここの山小屋の屋根には太陽光発電のパネルがセットされ、風力発電の風車も廻っています・・・・ 小屋はログで組んであり、しっかりとした造りですね、管理人は不在で利用客は料金を箱に入れるか、釣銭が必要なときには道の駅で支払うことも出来ます
入口の引き戸を開けるとコンクリートの土間となっており、ストーブが置いてありますが、燃えてはいませんでした、更に靴を脱いで中に入ると、先客が一人寝ています
挨拶をして話をすると黒金登山道から登り15:00に着いたそうです
さっそく夕食の支度、昼の余りのおにぎりとラーメンを作ります、ウイスキーの湯割りでまずは乾杯、コンビーフとチーズをつまみながら一息を入れて、まずは無事に縦走できたことに感謝・・・・ さすがに昨日の寝不足と疲れで・・・・もうすぐ寝ることにします
この山小屋には電気が灯り、水場も8m歩いた場所にあり、小屋には毛布があります
毛布を下に2枚敷いて寝袋をセットしてすぐ寝付いてしまいます
下が板の間ですので体は痛いのですが眠気には関係がありません
19時過ぎには寝てしまいます

翌朝は6:30頃まで寝ていました
パンとスープで食事をして、部屋を片付け、WCを済まし、水を補給します外は雨です、風はありません・・雨支度をして出かけます
小屋から少し歩くとテン場があります
昨日は若者が二人泊まっていました
笹の尾根を下っていきましょう
しばらくは緩やかな尾根が続きます

尾根が痩せてきて岩場にロープが張ってある馬の背に到着します・・天気ならば眺めは良さそうですが
比較的緩やかな尾根が宮原まで続いています、35分で到着、ここからは一気に登山道が急になります
木の根や黒土でよく滑ります、注意しながら下りましょう
雨は強く降ってはいません、途中で尾平から登ってくる一人の若者と出会います・・この雨の中では何も見えませんのでちょっと残念でしょう

宮原登山道の下りは尾平越や黒金登山道に比べれば緩やかですが、かなりきつい斜面が続きます

宮原から約2時間かかって尾平の駐車場に
着替えをして、さっそく長湯温泉に行きます
風呂上りはロデオキャンパーでHHMさん料理の肉うどんをいただき、ちょっと昼寝をして長湯温泉を14:00出発、広島には16:40に到着しました

いやいやきつい山行きでした・・・